捨てられウーコの半生

母に捨てられた5歳からスタートした、私の捨てられ人生です。婚約者に捨てられ、夫に捨てられ、なかなかハードな人生でした。50代で一発逆転、現在の夫に出会い、幸せになれました、が。

韓国版「昼顔」

「平日午後3時の恋人たち」をアマゾンプライムで観た。

平日午後3時の恋人たち

 

日本版のリメイク物だし、ストーリーも同じだからと気楽に観たけど、すっかりはまってしまった。

 

上戸彩斎藤工の日本版のオリジナルは、ちょうど自分がその頃に、現夫とW不倫真っ最中だったので、共感できるかなと期待したのだけど、ストーリーや人物描写にあまり深みを感じなくて、共感や感動はないままに観ていた気がする。

 

韓国版は全然違って、とても深くて、自然で、抒情的で、大人の不倫の苦しさが胸に迫った。

韓国ドラマは、映像美も、脚本も、日本のドラマよりも優れていると感じることが多い。

時間が長い分、作りが丁寧なのか、映像エンタメに賭ける、国を挙げての本気度の違いか。

 

吉瀬美智子が演じた、お金持ちの夫と、娘が二人いて、何不自由なく見えるセレブ妻も、韓国版の女優さんの方がリアリティがあって共感できた。

 

子どもがいると、夫婦仲が壊滅的になったとしても、幸せな日常生活を演じなきゃならない。

 

 

その苦しさがよくわかる。

私もそれを10数年続けてきた。

そう大して広くもない家での仮面夫婦生活は、本当にストレスだった。

 

妻の浮気がバレた後の、夫たちの反応も、昔を思い出した。

 

妻をないがしろにして傷つけまくったくせに、なぜ浮気されたと知るとあんなに逆上するんだろう?

母親の資格がないとわめくんだろう?

家族が不自由なく過ごすために、妻はどれだけ頑張ってきたか。

仕事だ遊びだと、好き勝手に出て行ってしまう夫とは違って、家での全てを背負ってきた。

 

裏切ったのは、妻の、しかも、女としての部分だけなのに。

その女の部分は、夫がひどい態度と暴言で、捨てて放置していたのに。

 

 

「自分を救うために不倫をせざるを得なかった」

そんなようなセリフがあった。

 

浮気や不倫をするような女は、生まれつき淫乱で頭がおかしい、そんな風に思う人も多いかもしれない。

 

でも、そうじゃない。

私も、仲良しで愛し合う夫婦になりたかった。

幸せな家族を作りたかった。

 

結婚する相手を、間違ってしまった。

夫だけが悪いとは言わない。

相性とか、育った環境とか、夫婦の周りの人間関係とか、色々な要素が相まって、悪い方へと転がって行ってしまった。

 

だけど、やっぱり思いやりがなさすぎる人だったかな。

 

これもドラマであったけど、妻が体調が悪くて辛い時に、心配するそぶりもなく、めんどくさそうに嫌な顔をする夫って、そっくりそのままだし。

 

そういう夫たちって、スーパーの買い出しでの荷物持ちもやらないし、頼むとものすごく不機嫌になるし、そもそも買い出しに行くことも嫌がるし、幼稚なんだと思う。

 

 

現夫は真逆で、先回りしてあれこれやってくれるし、私を本当によく見ている。

 

「今日はお出かけしよう!外食しよう!そんな気分でしょ?」って、絶妙なタイミングだったり。

 

「どうした?疲れた?どっか具合悪い?」って、ちょっと疲れて休んでると気にしてくれる。

 

 

今まで苦労した分、今度はちょっと楽させてやろうって神様の思し召しなら良いのだが。

 

 

 

こちらは日本版オリジナルの映画。